頭痛シリーズ ④
頭痛には
どんな種類がある?
頭痛は、全部同じではありません。
自分の頭痛を知ることが、適切な治療への第一歩です。
久留米市の山下脳神経外科医院では、繰り返す頭痛や、日常生活に支障のある頭痛についてご相談いただけます。
「頭痛は、どれも同じだと思っていた」
「自分の頭痛が何なのか、よくわからない」
そんな疑問をお持ちではありませんか。
これまでの頭痛シリーズでは、片頭痛の特徴をご紹介してきました。今回は少し視野を広げて、片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛と、ほかの病気などが原因で起こる二次性頭痛についてお話しします。
同じ「頭が痛い」という症状でも、頭痛の種類によって治療や対処法は異なります。まずは、それぞれの特徴を知ることから始めましょう。
頭痛は「一次性頭痛」と「二次性頭痛」に分かれます
頭痛そのものが病気であるものを「一次性頭痛」といいます。代表的なものが、片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛です。
一方、ほかの病気などが原因で起こるものが「二次性頭痛」です。なかには、早めの検査や治療が必要な頭痛もあります。
痛む場所だけで、頭痛の種類を決めることはできません。痛み方、続く時間、一緒に起こる症状、日常生活への影響などを合わせて確認します。
代表的な頭痛の特徴を知りましょう
TYPE 01
片頭痛:吐き気や、光・音のつらさを伴うことも
片頭痛は、仕事や家事、学校生活に支障をきたすことのある頭痛です。
- ズキズキと脈打つように痛む
- 歩く・階段を上るなどの動作で痛みが強くなる
- 吐き気や、光・音への敏感さを伴う
- 痛むと横になって休みたくなる
成人では、治療をしない場合や薬が十分に効かない場合、頭痛が4時間〜3日ほど続くことがあります。
ただし、「片頭痛だから必ず片側が痛む」「必ずズキズキする」というわけではありません。両側が痛む方や、締めつけられるように感じる方もいます。
痛み方だけで判断せず、頭痛に伴う症状や、生活への影響も診察でお聞かせください。
TYPE 02
緊張型頭痛:締めつけられるような痛み
緊張型頭痛は、頭の両側や頭全体が、圧迫されたり締めつけられたりするように痛む頭痛です。
- 頭が重い、帯で締めつけられるように感じる
- 痛みは軽度〜中等度のことが多い
- 歩く・階段を上るなどの普段の動作では悪化しにくい
- 首や肩のこりを伴うことがある
反復して起こるタイプでは、痛みが30分〜7日間ほど続くことがあります。ストレスや、長時間同じ姿勢で過ごすことが関係する場合もあります。
ただし、肩がこるから緊張型頭痛とは限りません。片頭痛でも首や肩のこりがみられ、片頭痛と緊張型頭痛の両方がある方もいます。
頻繁に起こる場合や、生活に影響している場合は、ご相談ください。
TYPE 03
群発頭痛:片側の目の奥に起こる激しい痛み
群発頭痛は、片側の目の奥からこめかみにかけて、非常に強い痛みが起こる頭痛です。
- 目の奥をえぐられるように痛む
- 痛む側の目の充血や涙、鼻水・鼻づまりを伴う
- 痛みのため、じっとしていられないことがある
- 一定の期間に、似た時刻の発作を繰り返すことがある
治療をしない場合、1回の発作は通常15〜180分ほど続きます。数週間から数か月にわたり、発作が集中して起こることが特徴です。男性に多い頭痛ですが、女性にも起こります。
一般的な市販の痛み止めだけでは対処しにくく、頭痛の種類に合った治療が必要です。
初めて経験する激しい頭痛を、自分で群発頭痛と決めつけないことが大切です。痛みの起こり方や、一緒に現れる症状も含めて診察で確認します。
二次性頭痛:ほかの病気が原因で起こる頭痛
二次性頭痛には、くも膜下出血や髄膜炎など、ほかの病気が原因で起こる頭痛があります。
いつもと違う頭痛ではないか、痛み以外の症状を伴っていないかを確認することが大切です。
こんな頭痛には注意してください
- 突然起こり、短時間で強くなる激しい頭痛
- 手足の脱力、言葉の異常、意識の変化を伴う頭痛
- 発熱や首の硬さを伴う頭痛
- これまでと違う頭痛や、日ごとに強くなる頭痛など
こうした症状がある場合は、医療機関への相談が必要です。特に、突然の激しい頭痛や、麻痺・言葉の異常・意識の変化を伴う場合は、緊急の対応が必要なことがあります。
「もともと頭痛持ちだから」と思っていても、いつもと違う頭痛は別に考える必要があります。
特徴は、相談するための手がかりです
今回ご紹介した特徴は、ご自身の頭痛を振り返るための手がかりです。
当てはまる項目があるだけで、頭痛の種類が決まるわけではありません。
診察では、頭痛が始まった時期や頻度、続く時間、ほかの症状、薬の使用状況などを伺い、必要に応じて検査を行いながら原因を確かめます。
受診のときは、こんなことをお聞かせください
- いつから、ひと月に何日くらい頭痛があるか
- どこが、どのように痛むか
- 1回の頭痛が、どのくらい続くか
- 吐き気や、光・音のつらさがあるか
- 仕事・家事・学校生活に、どのくらい影響するか
- どの薬を、ひと月に何日くらい使っているか
覚えている範囲で構いません。頭痛があった日や薬を使った日を、手帳やスマートフォンに記録するだけでも役立ちます。
自分の頭痛を知ることから、始めましょう
頭痛の治療は、どの種類の頭痛か、どのくらい生活に影響しているかによって変わります。
「痛み止めで何とか過ごせている」「検査では異常がないと言われたけれど、頭痛がつらい」。そのような場合も、相談してよい症状です。
検査で異常が見つからない片頭痛や緊張型頭痛でも、治療が必要なことがあります。「これくらいで相談していいのかな」と遠慮せず、お話しください。
久留米市で頭痛の診療をご希望の方へ
当院には頭痛専門医2名が在籍しており、片頭痛をはじめとするさまざまな頭痛の診療に取り組んでいます。
頭痛の経過や症状、日常生活への影響を丁寧に伺い、一人ひとりに合った治療を一緒に考えていきます。
「いつもの頭痛だから」と、我慢していませんか?
自分の頭痛を知ることが、適切な治療への第一歩です。つらい頭痛を一人で抱え込まず、お気軽にご相談ください。
これまでの頭痛シリーズ
上野俊太郎
脳神経内科専門医・頭痛専門医・内科専門医
※この記事は頭痛についての一般的な情報です。症状の現れ方には個人差があり、診断には医師の診察が必要です。
参考:
日本頭痛学会「片頭痛」 /
日本頭痛学会「緊張型頭痛」 /
日本頭痛学会「群発頭痛」 /
コメント